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薬理学 Chapter 080:補体系薬(C5a受容体拮抗薬)——アバコパンとANCA関連血管炎

薬理学 Chapter 080:補体系薬(C5a受容体拮抗薬)——アバコパンとANCA関連血管炎

補体系C5a-C5aR軸を標的としたfirst-in-classの経口低分子薬アバコパン。ADVOCATE試験でステロイド代替として52週寛解維持の優越性を証明。市販後4年で検出された肝毒性シグナルと薬剤師管理の要点。

KM010:葛根湯——太陽病・項背強几几と現代エビデンス

KM010:葛根湯——太陽病・項背強几几と現代エビデンス

傷寒論の原文に立ち返り、葛根湯の「証」を正確に把握する。項背強几几・無汗という核心的証から、現代薬理・エビデンス・薬剤師の服薬指導まで。

KM010b:葛根湯の深層——吉益東洞『類聚方』と尾台榕堂『類聚方広義』の対話

KM010b:葛根湯の深層——吉益東洞『類聚方』と尾台榕堂『類聚方広義』の対話

吉益東洞の極限の簡潔さと、尾台榕堂の臨床的肉付け——同一処方をめぐる二人の巨人の哲学的対立から、葛根湯の本質を読み解く。

BZ058:クズ Pueraria montana——葛根湯の原料と北米を席巻した侵略者

BZ058:クズ Pueraria montana——葛根湯の原料と北米を席巻した侵略者

葛根湯の主薬・葛根の原料。イソフラボン「プエラリン」はアルコール依存症治療薬として研究中。北米では「南部を食い尽くした」侵略的外来種として問題に。

BZ059:クスノキ Cinnamomum camphora——カンファーの化学と樹齢1000年の巨木

BZ059:クスノキ Cinnamomum camphora——カンファーの化学と樹齢1000年の巨木

葉を揉むとカンファー(樟脳)の独特な香り。神社の御神木として樹齢1000年超の巨木が各地に存在。サフロール含有(発がん性・規制対象)にも注意。

BZ060:イロハモミジ Acer palmatum——翼果の空気力学とMITが解明した前縁渦

BZ060:イロハモミジ Acer palmatum——翼果の空気力学とMITが解明した前縁渦

プロペラ状に回転して落下する翼果(samara)の空気力学をMITが解明。前縁渦(leading edge vortex)がヘリコプターと同じ原理で揚力を生む。高尾山紅葉の主役。

BZ056:ハンゲショウ Saururus chinensis——葉が白くなる半夏生の植物

BZ056:ハンゲショウ Saururus chinensis——葉が白くなる半夏生の植物

開花期に葉の上部が白く変色する珍しい植物。「半夏生」という暦の節目(7月初旬)に名を由来する。ドクダミ科の原始的被子植物。

BZ057:ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva——三倍体クローンと一日花の生化学

BZ057:ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva——三倍体クローンと一日花の生化学

三倍体のクローン植物で種子をほぼ結ばない。朝開いて夕方萎む一日花。コルヒチン(痛風薬の原料)を含み、万葉集の「忘れ草」として知られる。

BZ053:ヤブデマリ Viburnum plicatum——装飾花と両性花の分業戦略

BZ053:ヤブデマリ Viburnum plicatum——装飾花と両性花の分業戦略

白い装飾花(不稔)と中心の両性花が分業する構造。アジサイと同じ「広告と生産の分離」戦略の収斂進化的事例。

BZ054:ネムノキ Albizia julibrissin——就眠運動と漢方・合歓皮の薬理

BZ054:ネムノキ Albizia julibrissin——就眠運動と漢方・合歓皮の薬理

夜になると葉を閉じる就眠運動(nyctinasty)が有名。漢方の合歓皮・合歓花として精神安定・抗うつに使用される。

BZ051:ウツギ(空木)Deutzia crenata——卯の花と中空の茎

BZ051:ウツギ(空木)Deutzia crenata——卯の花と中空の茎

茎が中空の落葉低木。「夏は来ぬ」の卯の花として知られ、5〜6月に白い花を咲かせる。火起こし道具の素材にもなった日本の初夏の象徴。

BZ052:ノイバラ Rosa multiflora——栽培バラの祖先と侵略的外来種の二面性

BZ052:ノイバラ Rosa multiflora——栽培バラの祖先と侵略的外来種の二面性

日本原産の野生バラ。栽培バラの重要な親種でありながら、北米では「南部を食い尽くしたつる」と呼ばれる侵略的外来種となっている。

B046:ブナ科の系統地理——クリ属8種の進化と分布の謎

B046:ブナ科の系統地理——クリ属8種の進化と分布の謎

クリ属8種の飛び地分布はなぜ生じたか。テチス海・大陸橋・氷期refugiaから「クリ属8種の旅」を解き明かす。

B044:イガの進化生物学——なぜクリは果実を針で武装したのか

B044:イガの進化生物学——なぜクリは果実を針で武装したのか

クリのイガは散布者を選別する精密装置だ。形態・化学・生態学から「棘の謎」を解き明かす。

B045:クリ堅果の生化学——デンプン・タンニン・ビタミンCと人類1万年の食の歴史

B045:クリ堅果の生化学——デンプン・タンニン・ビタミンCと人類1万年の食の歴史

Glycemic index・resistant starch・urolithin——クリ堅果の生化学と、縄文時代から続く人類1万年の食の歴史を解説する。

B043:クリの花の芳香化学——スペルミンが引き寄せる虫たちの生態学

B043:クリの花の芳香化学——スペルミンが引き寄せる虫たちの生態学

クリの花の芳香成分——スペルミン・インドール・テルペン系の化学と、訪花昆虫を誘引する精巧な受粉戦略を論文から解説する。

Chapter 089:抗ウイルス薬(Ⅱ)——HIV治療薬の薬理学

Chapter 089:抗ウイルス薬(Ⅱ)——HIV治療薬の薬理学

HIV治療薬の3大クラス(NRTI・NNRTI・INSTI・PI)の作用機序と臨床上の使い分けを解説する。

Chapter 088:抗ウイルス薬(Ⅰ)——ヘルペス系・インフルエンザ・RSVの薬理学

Chapter 088:抗ウイルス薬(Ⅰ)——ヘルペス系・インフルエンザ・RSVの薬理学

Brassicaの奇跡:1種から10種類の野菜が生まれた人類の育種史——ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツはなぜ同じ種なのか

Brassicaの奇跡:1種から10種類の野菜が生まれた人類の育種史——ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツはなぜ同じ種なのか

ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツは全て *Brassica oleracea* の変種だ。同じゲノムから異なる部位(葉・頂芽・茎・花序・腋芽)を選抜することで生まれた2000年の育種史と、発生可塑性の分子機序を解剖する。var.・subsp.・cultivarの命名規則も合わせて解説。

ナス科の逆説:トマト・ナス・ジャガイモはなぜ同じ科なのか——花の構造・アルカロイド防御・分子系統が示す1億年の共通戦略

ナス科の逆説:トマト・ナス・ジャガイモはなぜ同じ科なのか——花の構造・アルカロイド防御・分子系統が示す1億年の共通戦略

トマト・ナス・ジャガイモが同じ科に分類される理由は「花の形」にある。雄蕊の合着という保守的な形質と、7300万年前に確立したアルカロイド防御戦略が、形態的に全く異なる植物を一つの科に結ぶ。アトロピン・スコポラミンという現代医薬品を生んだナス科の進化論を解剖する。