記事一覧

B044:イガの進化生物学——なぜクリは果実を針で武装したのか

B044:イガの進化生物学——なぜクリは果実を針で武装したのか

クリのイガは散布者を選別する精密装置だ。形態・化学・生態学から「棘の謎」を解き明かす。

B045:クリ堅果の生化学——デンプン・タンニン・ビタミンCと人類1万年の食の歴史

B045:クリ堅果の生化学——デンプン・タンニン・ビタミンCと人類1万年の食の歴史

Glycemic index・resistant starch・urolithin——クリ堅果の生化学と、縄文時代から続く人類1万年の食の歴史を解説する。

B043:クリの花の芳香化学——スペルミンが引き寄せる虫たちの生態学

B043:クリの花の芳香化学——スペルミンが引き寄せる虫たちの生態学

クリの花の芳香成分——スペルミン・インドール・テルペン系の化学と、訪花昆虫を誘引する精巧な受粉戦略を論文から解説する。

Chapter 089:抗ウイルス薬(Ⅱ)——HIV治療薬の薬理学

Chapter 089:抗ウイルス薬(Ⅱ)——HIV治療薬の薬理学

HIV治療薬の3大クラス(NRTI・NNRTI・INSTI・PI)の作用機序と臨床上の使い分けを解説する。

Chapter 088:抗ウイルス薬(Ⅰ)——ヘルペス系・インフルエンザ・RSVの薬理学

Chapter 088:抗ウイルス薬(Ⅰ)——ヘルペス系・インフルエンザ・RSVの薬理学

Brassicaの奇跡:1種から10種類の野菜が生まれた人類の育種史——ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツはなぜ同じ種なのか

Brassicaの奇跡:1種から10種類の野菜が生まれた人類の育種史——ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツはなぜ同じ種なのか

ケール・キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツは全て *Brassica oleracea* の変種だ。同じゲノムから異なる部位(葉・頂芽・茎・花序・腋芽)を選抜することで生まれた2000年の育種史と、発生可塑性の分子機序を解剖する。var.・subsp.・cultivarの命名規則も合わせて解説。

ナス科の逆説:トマト・ナス・ジャガイモはなぜ同じ科なのか——花の構造・アルカロイド防御・分子系統が示す1億年の共通戦略

ナス科の逆説:トマト・ナス・ジャガイモはなぜ同じ科なのか——花の構造・アルカロイド防御・分子系統が示す1億年の共通戦略

トマト・ナス・ジャガイモが同じ科に分類される理由は「花の形」にある。雄蕊の合着という保守的な形質と、7300万年前に確立したアルカロイド防御戦略が、形態的に全く異なる植物を一つの科に結ぶ。アトロピン・スコポラミンという現代医薬品を生んだナス科の進化論を解剖する。

キュウリ(Cucumis sativus)

キュウリ(Cucumis sativus)

ハクサイ(Brassica rapa var. pekinensis)

ハクサイ(Brassica rapa var. pekinensis)

キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)

キャベツ(Brassica oleracea var. capitata)

ナス(Solanum melongena)

ナス(Solanum melongena)

トマト(Solanum lycopersicum)

トマト(Solanum lycopersicum)

ドクダミ(Houttuynia cordata)

ドクダミ(Houttuynia cordata)

ニホングリ(Castanea crenata)

ニホングリ(Castanea crenata)

FODMAP(フォドマップ)の腸内科学:フルクタン・オリゴ糖・ポリオールが引き起こす腹部症状の分子機序と、うどん・パスタ・パンの消化器への影響差

FODMAP(フォドマップ)の腸内科学:フルクタン・オリゴ糖・ポリオールが引き起こす腹部症状の分子機序と、うどん・パスタ・パンの消化器への影響差

「パンを食べるとお腹が張る、うどんはクリーン」——この体感は心理バイアスではない。茹でこぼしでフルクタンが溶出するという調理化学的事実が、うどんを低FODMAP食材に変える。IBSの症状を支配する短鎖炭水化物の分子機序と、日常食の選び方を10本の論文から論証する。

ファビピラビル(アビガン)の分子薬理学:RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害から多ウイルス応用まで、10本の論文が示す「誤解された薬」の正体

ファビピラビル(アビガン)の分子薬理学:RNA依存性RNAポリメラーゼ阻害から多ウイルス応用まで、10本の論文が示す「誤解された薬」の正体

「アビガンはコロナに効かなかった」は正確ではない。RdRpへの致死的変異誘導という機序はエボラ・SFTS・ハンタウイルスで機能し、コロナで失敗した理由は用量設計と試験デザインの問題だった。10本の論文が示す「誤解された薬」の分子薬理。

週刊たなおろし医療時評 #010:アビガン、英国へ旅立つ——コロナ禍の「幻の切り札」はハンタウイルスで使われた

週刊たなおろし医療時評 #010:アビガン、英国へ旅立つ——コロナ禍の「幻の切り札」はハンタウイルスで使われた

オートミールにオリーブオイルを加える生化学的根拠:βグルカンゲルとEVOOポリフェノールが設計する「低GI高カロリー」食の論理

オートミールにオリーブオイルを加える生化学的根拠:βグルカンゲルとEVOOポリフェノールが設計する「低GI高カロリー」食の論理

脂質を加えるとGIが上がる——この直感は、オートミールとEVOOの組み合わせでは成立しない。βグルカンゲルの緩衝作用とオレウロペインの食後血糖抑制機序が、カロリー補充と血糖安定化を同時に達成する根拠を5本の論文から論じる。

週刊たなおろし医療時評 #009:OTC類似薬、ようやく保険外しへ——20年遅れた当然の話

週刊たなおろし医療時評 #009:OTC類似薬、ようやく保険外しへ——20年遅れた当然の話

カーボローディングの生化学的根拠:グリコーゲン枯渇プロトコルから「1日完結型」短縮法とPeriodized Nutritionまでの60年

カーボローディングの生化学的根拠:グリコーゲン枯渇プロトコルから「1日完結型」短縮法とPeriodized Nutritionまでの60年

訓練されたアスリートほど、7日間の枯渇は不要になる。グリコーゲン充填速度を決める分子スイッチ(AMPK・GLUT4)の仕組みと、「1日完結型」プロトコルが成立する理由を、60年間の研究史から読み解く。