キュウリ(Cucumis sativus)
植物図鑑 BZ050
医スク学術体系 | ボタニカルサイエンス 図鑑 BZ050 Last updated: 2026-05-18

基本分類
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | キュウリ(胡瓜) |
| 別名・流通名 | きゅうり、胡瓜 |
| ラテン名 | Cucumis sativus L. |
| 英名 | Cucumber |
| 科 | ウリ科(Cucurbitaceae) |
| 属 | キュウリ属(Cucumis)※メロンと同属 |
| 染色体数 | 2n = 14 |
| 原産地・分布 | インド北西部ヒマラヤ山麓。紀元前4000年メソポタミアで栽培 |
| 生活型 | 一年生草本(つる性) |
| 栽培化の時期 | 紀元前4000年以前。日本伝来は6世紀頃 |
形態の特徴
- 茎:つる性、巻きひげで支柱・フェンスに絡みつく。粗い剛毛を持つ
- 葉:手のひら状に浅裂する大型葉。光合成面積が広い
- 花:雌雄異花・雌雄同株。黄色の5弁花。単為結果性品種あり(受粉なしで着果)
- 果実:液果(偽果)。表面のイボはトライコーム(毛状突起)。ブルーム(白粉)は水分蒸散防止のワックス
- 水分:果実の約95%が水分。ギネス認定「最もカロリー密度が低い果実」
- 苦味:ククルビタシン(葉・茎・ヘタ周辺)。現代品種は果実部分からほぼ除去
主要フィトケミカル・活性成分
| 化合物 | 分類 | 主な生理活性 |
|---|---|---|
| ククルビタシン | トリテルペノイド | 苦味成分・細胞毒性(研究中) |
| イソクエルシトリン | フラボノイド配糖体 | 利尿作用 |
| βカロテン | カロテノイド(皮) | 抗酸化・ビタミンA前駆体 |
| カリウム | ミネラル | 利尿・むくみ軽減 |
| ビタミンC | 水溶性ビタミン | 14mg/100g |
| 水分 | — | 95%。電解質補給・体温調節補助 |
人との関係(利用・文化)
江戸時代、徳川家の家紋(三つ葉葵)との類似から輪切りにして食べることが禁じられた——という都市伝説的言い伝えが残る。河童の好物という民間伝承から「かっぱ巻き」の名が生まれた。世界最古の野菜栽培記録の一つを持ち(紀元前4000年メソポタミア)、人類の農業史と深く結びつく。東洋医学では「身体の熱をとる」清熱薬として位置づけ。漬け物(浅漬け・ぬか漬け)・サラダ・酢の物・寿司(かっぱ巻き)と日本料理への浸透度は野菜の中でも高い。
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