週刊たなおろし医療時評 #010:アビガン、英国へ旅立つ——コロナ禍の「幻の切り札」はハンタウイルスで使われた

英国へのファビピラビルの提供について

3行まとめ

  • クルーズ船ホンディウス号でハンタウイルス感染が発生、英国の要請を受け日本政府がアビガンを提供
  • 用途は「患者と接触した者の発症予防」——治療ではなく曝露後予防という位置づけ
  • 厚労省とUKHSAの覚書に基づく相互協力で、コロナ禍の恩返し案件として英国からのチャーター機提供への謝礼も背景にある

💉 毒舌メタコメント

アビガンが英国に飛んだ。コロナ禍で「なぜ承認しないのか」と騒がれ、安倍政権が「5月中に承認」と宣言して立ち消えになり、誰も覚えていないあの薬が、ハンタウイルスの曝露後予防薬として静かに旅立った。

厚労省は「有効性が確認できない」と繰り返しながら、承認しないまま数万人に投与し続けた。承認より透明性の低いやり方で。

「なぜ使えなかったのか」より「なぜ使えないまま使い続けたのか」——そっちを問わなかった3年間のほうが重い。

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