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クズは、なぜ「夏の侵略者」でありながら葛根になれたのか

クズは、なぜ「夏の侵略者」でありながら葛根になれたのか

クズはただ伸びる雑草ではない。林縁で光を奪い、節で広がり、地下へ資源を大きく配分する戦略の上で、その塊根が葛根という生薬になった

クヌギとコナラは、昆虫相の中でどう役割分担しているのか

クヌギとコナラは、昆虫相の中でどう役割分担しているのか

クヌギは樹液資源として昆虫相の前線に立ちやすく、コナラは林の構造側を支えやすい。この差を手がかりに、生田・多摩の雑木林を昆虫相と管理の変化から読み直す

BZ058:クズ Pueraria montana——葛根湯の原料と北米を席巻した侵略者

BZ058:クズ Pueraria montana——葛根湯の原料と北米を席巻した侵略者

葛根湯の主薬・葛根の原料。イソフラボン「プエラリン」はアルコール依存症治療薬として研究中。北米では「南部を食い尽くした」侵略的外来種として問題に。

BZ059:クスノキ Cinnamomum camphora——カンファーの化学と樹齢1000年の巨木

BZ059:クスノキ Cinnamomum camphora——カンファーの化学と樹齢1000年の巨木

葉を揉むとカンファー(樟脳)の独特な香り。神社の御神木として樹齢1000年超の巨木が各地に存在。サフロール含有(発がん性・規制対象)にも注意。

BZ060:イロハモミジ Acer palmatum——翼果の空気力学とMITが解明した前縁渦

BZ060:イロハモミジ Acer palmatum——翼果の空気力学とMITが解明した前縁渦

プロペラ状に回転して落下する翼果(samara)の空気力学をMITが解明。前縁渦(leading edge vortex)がヘリコプターと同じ原理で揚力を生む。高尾山紅葉の主役。

BZ056:ハンゲショウ Saururus chinensis——葉が白くなる半夏生の植物

BZ056:ハンゲショウ Saururus chinensis——葉が白くなる半夏生の植物

開花期に葉の上部が白く変色する珍しい植物。「半夏生」という暦の節目(7月初旬)に名を由来する。ドクダミ科の原始的被子植物。

BZ057:ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva——三倍体クローンと一日花の生化学

BZ057:ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva——三倍体クローンと一日花の生化学

三倍体のクローン植物で種子をほぼ結ばない。朝開いて夕方萎む一日花。コルヒチン(痛風薬の原料)を含み、万葉集の「忘れ草」として知られる。

BZ053:ヤブデマリ Viburnum plicatum——装飾花と両性花の分業戦略

BZ053:ヤブデマリ Viburnum plicatum——装飾花と両性花の分業戦略

白い装飾花(不稔)と中心の両性花が分業する構造。アジサイと同じ「広告と生産の分離」戦略の収斂進化的事例。

BZ054:ネムノキ Albizia julibrissin——就眠運動と漢方・合歓皮の薬理

BZ054:ネムノキ Albizia julibrissin——就眠運動と漢方・合歓皮の薬理

夜になると葉を閉じる就眠運動(nyctinasty)が有名。漢方の合歓皮・合歓花として精神安定・抗うつに使用される。

BZ051:ウツギ(空木)Deutzia crenata——卯の花と中空の茎

BZ051:ウツギ(空木)Deutzia crenata——卯の花と中空の茎

茎が中空の落葉低木。「夏は来ぬ」の卯の花として知られ、5〜6月に白い花を咲かせる。火起こし道具の素材にもなった日本の初夏の象徴。

BZ052:ノイバラ Rosa multiflora——栽培バラの祖先と侵略的外来種の二面性

BZ052:ノイバラ Rosa multiflora——栽培バラの祖先と侵略的外来種の二面性

日本原産の野生バラ。栽培バラの重要な親種でありながら、北米では「南部を食い尽くしたつる」と呼ばれる侵略的外来種となっている。