週刊たなおろし医療時評 #013:診療報酬の「6月改定」と、見え透いたステルス負担増のパズル
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たなおろし医療時評
診療報酬の「6月改定」と、見え透いたステルス負担増のパズル
たなおろし医療時評 | ISK 2026-06-08
3行まとめ
- 2026年6月1日より医療従事者の賃上げと医療DXを旗印にした令和8年度診療報酬改定が施行された
- 賃上げ対応を行わない病院に対する「入院基本料減算」が新設され、従来の加算推奨から懲罰的ペナルティ設計へと変貌している
- マイナ保険証の利用率など実績評価を重視した加算の新設により、患者の窓口負担は数十円から数百円規模でステルス上昇する
💉 毒舌メタコメント
例年4月だった診療報酬改定を「医療機関のシステム改修の猶予のため」と称して6月へ後ろ倒しにしたのは、現場への配慮を装った巧妙な責任転嫁にすぎない、後ろ倒ししたところで事務方の混乱やベンダーの繁忙が根本的に解決するわけではなく、単に問題の先送りとお役所の「やってる感」の演出である
さらにエグいのは、医療従事者の賃上げを人質に取った「ベースアップ減算」の導入だ、これまでは「賃上げすれば加算をあげる」というアメだったのに対し、今回からは「賃上げしなければ基本給(入院基本料)を削る」というムチに変わった、既得権益化した地方病院の淘汰と二極化を狙う意図が透けて見えるが、そのシワ寄せは当然ながら地方の医療過疎地へと直撃する
医療DXに関しても、従来のシステム導入評価から「マイナ保険証利用率30%以上」という実績評価へとハードルが引き上げられた、この結果、病院の窓口は患者への利用勧歓や説明という「無駄なオペレーション」に追われ、その分のコストはすべて患者の窓口負担増として自動的に回収される、お上が決めたDXのノルマを達成するために、患者が余分なお金を払い、医療現場が説明の手間を強いられるという、目的と手段が完全に入れ替わった茶番劇である
たなおろし医療時評 | 2026-06-08
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