たなおろし医療時評:OTC類似薬から医療扶助、薬剤師キャリアまで、今週の中間棚卸し

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今週の厚労省まわりを見ていると、話題は3本に分かれているようで、実はぜんぶ同じ方向を向いている 薬の自己負担をどう増やすか、受診と処方をどう管理するか、薬剤師をどう再配置するか つまり、医療費と人材をこれまでより細かく締め直す設計が、少しずつ具体論に入ってきた

まずOTC類似薬は、もう理念論ではない 7月8日の技術的検討会では、効能・効果の違いと、別途負担を求めない者や療養範囲の整理まで議題に入った 対象も、OTCと成分や投与経路が同じ医療用医薬品77成分、約1100品目というかなり広い想定だ 具体例としてカルボシステインが出ている 医療用では慢性副鼻腔炎にも使うが、OTC側の効能は たん それでも後鼻漏を患者が たん と自覚することがあるので、制度運用上の分かりやすさから、慢性副鼻腔炎も別途負担の対象に整理してはどうか、という話になっている つまり、疾患名を症状名に寄せて、負担対象の線を引き直す段階に入った 春先の観測気球が、夏には設計図の話へ進んだということだ

医療扶助でも、言葉はやはり 適正使用 適正受診 便利な言葉だが、中身として進むのは、生活保護分野での処方管理、受療管理、データ管理の強化だ 資料では、オンライン資格確認や電子処方箋、レセプト管理システムを使って、重複・多剤投与、残薬、頻回受診、向精神薬の不正入手疑いを拾う話が並んでいる ただ、これは新しい発見というより、何十年も前から言われてきた 重複受診 多剤投与 残薬 を、医療DXとデータ管理の言葉でテロテロ塗り直しているだけにも見える 無駄を減らすという顔で、まず監視の粒度が上がる

薬剤師のキャリアパス懇談会も、表向きは前向きだ ただ、長年放置してきた偏在と配置の問題を、いまになって キャリア の言葉で包み直しているようにも見える 足りないのに、どこで何を担わせるかの整理は後手のままだ

別々のニュースに見えて、流れている本音はかなり近い 給付は細く、人は足りず、だから管理を濃くする 今週の厚労省は、その空気をかなり正直に出していた

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